フジ「日枝氏が辞任」でも"CMは戻ってこない"深刻 スポンサーは辞任を求めているわけではない?
フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスに対し、2月4日、同社の大株主であるアメリカ投資ファンドのダルトン・インベストメンツ(以後ダルトン)が3日付で書簡を送付したことを明らかにした。
書簡の中で、フジテレビの取締役相談役を務める日枝久氏の辞任を要求していることが大きな注目を集めている。日枝氏のことを「独裁者」と呼び、「取締役会に対して絶大な支配力と影響力がある。今回のスキャンダルで企業統治が完全に機能不全に陥っていることが明らかになった」と強い言葉で批判をした。
さらに、ダルトンは下記のようにも述べている。
FMH(※)およびフジテレビのガバナンスが直ちに刷新されない 限り、スポンサーおよび協力者は戻ってきてくれないでしょう。
(※筆者注)FMHはフジ・メディア・ホールディングスのこと
フジテレビにCMが戻ってくる「条件」
フジテレビの危機の端緒となったのが、スポンサーのCM放映見合わせである。では、ダルトンの言うように、日枝氏が辞任すれば、スポンサー企業はフジテレビへのCM放映を再開してくれるのだろうか?
筆者は20年近く広告会社に勤務した経験があり、現在でも業界団体とつながりがある。そうしたネットワークを活用して、広告業界の人たち、広告主(スポンサー企業)にヒアリングを行っている最中だ。
まだ途中段階だが、フジテレビのCMが復活するための条件が、ある程度は見えてきている。
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