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黒門市場「インバウンド肉串」へのモヤモヤの正体 金のない日本人の「静かな排除」が拡大している

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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「インバウン丼」とは、「インバウンド」と「どんぶり(丼)」をかけあわせた言葉で、外国人観光客に向けている非常に高額な海鮮丼などを総称してこう呼ぶ。

千客万来がオープンしたぐらいから、ネットを中心としたミーム的な言葉として広がりはじめ、最近では一般名詞として定着してきた感じもある。確かに、場内には1万8000円のうに丼もあるという。

インバウン丼が有名になった千客万来。インバウン丼は流行語大賞にもノミネートされた(筆者撮影)

豊洲市場に隣接し、新鮮な海鮮が食べられるのが千客万来の「強み」である。その「強み」をもっとも享受したいのはインバウンド観光客だということになる。

彼らに向けて選択された値段設定、そして彼らが楽しめるような空間作りに集中した結果が、千客万来なのかもしれない。まさに「ニセコ化」がわかりやすく発生しているのだ。

千客万来の外観。訪日客もターゲットだ(筆者撮影)
訪日客がイメージする、日本っぽい風景が広がる「千客万来」(筆者撮影)

海外富裕層を狙い撃ち? 新宿には超高級ホテル

また、「東急歌舞伎町タワー」でも同様の現象が起こっている。特に、高層階にあるホテルは、宿泊料金が一室300万円を超える部屋もあるぐらいで、こちらも話題になった。

中央に見えるのが「東急歌舞伎町タワー」(筆者撮影)

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