日本初「3Dプリンター製サウナ」を体験してみた! 高知の絶景リゾートに併設、安全性×機能性を両立

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ガラス張りの内部からは鉄骨と積層模様がよく分かる。当時のプリンターの精度により積層は不揃いだが、あえてそのまますることで自然の地層のように見える(写真撮影/藤川満)
ガラス張りの内部からは鉄骨と積層模様がよく分かる。当時のプリンターの精度により積層は不揃いだが、あえてそのまますることで自然の地層のように見える(写真撮影/藤川満)

サウナルームは高さ3m、直径約6.5mの円錐台形。容易に曲線を描けるのが3Dプリンターの強みでもある。3Dプリンターのパーツで組み立てただけでも十分な強度はあるものの、現行の建築基準法には適さない。そこで内部に鉄骨を組み立てることで、それをクリアした。

さらにサウナとしての保温性を高めるために、内部の壁をガラス張りにした。これによりメランジュを彷彿させる壁の模様を活かしつつ、サウナの機能性も併せ持つことができた。

洞窟にいるような感覚で波音を聞きながらリフレッシュ

「それぞれの方法でサウナを楽しんでほしい」という中岡さん。それだけに利用客への細かい説明は控えている。そこで実際に「サウナメランジュ」を体験してみることにした。扉を開け一歩入ると、フィンランドサウナに倣い、薄暗い必要最小限の照明でメランジュの壁を照らす。

客室に置かれたサウナの案内図。細かいルールは表記せず、直感で分かるビジュアルにこだわった(写真撮影/藤川満)
客室に置かれたサウナの案内図。細かいルールは表記せず、直感で分かるビジュアルにこだわった(写真撮影/藤川満)
サウナの内部(写真提供/ナミテラス芸西)
サウナの内部(写真/ナミテラス芸西)

サウナの温度は95~100℃に設定され、ものの数分で汗が吹き出る。それでも絶妙な加減で設けられた通気口と波音のBGMで不思議と息苦しさは感じない。まるで天然の洞窟に入ったような雰囲気のなか、静かに自分とじっくり向き合う時間が過ぎていく。

次は、白樺のアロマ水のロウリュを楽しむ。備え付けのストーブで熱されたサウナストーンに水を掛ければ、室内は蒸気に満たされ、さらに発汗が促される。

ひとしきり汗を流したら、隣接する水風呂へ。13度に設定された水風呂は、キリッと体が引き締まる水温。外気浴スペースは階段を登りサウナルームの屋上にある。木々の間からは太平洋が望め、波音と潮風がさらにリラックス効果を高めてくれる。夜は満天の星空の下でくつろげると、サウナと同じくらいこの外気浴スペースは好評なようだ。

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