日本初「3Dプリンター製サウナ」を体験してみた! 高知の絶景リゾートに併設、安全性×機能性を両立
構造上のトラブルなく新たな展開で利用客増を目指す
「オープン以来、サウナの機器や水風呂の排水トラブルはありましたが、サウナ自体の構造のトラブルはまったくない」と手応えを感じている中岡さん。また、オープン当初は水着着用のルールを知らなかった利用客からの問い合わせがあったものの、水着の自動販売機を設置することで問題を解決した。
現在、同施設はサウナと宿泊棟のみのため、利用客の食事は自炊か外食で済ませなければならない。将来的には隣接するログハウスをレストランとしてオープンさせる計画が進行中だ。
「小規模な施設だからこそ、大人数での施設丸ごとの貸し切りも可能です。サウナを通じて職場や仲間の交流の場になってほしい」と抱負を語る中岡さん。3Dプリンターによる常設サウナというニュース性だけでなく、芸西村の豊かな自然に囲まれた環境はサウナリゾートとしての魅力も十分兼ね備えていると感じた。
なお和建設では現在3Dプリンターによる建築に加え、「木材の3Dプリンター」とも呼ばれる木工CNCルーターを使った「ネスティング工法」にも取り組んでいる。同工法はナミテラス芸西の一部の宿泊棟でも採用されている。今後、同社の取り組みが、サウナーだけでなく、建築業界全体にも新たな話題をもたらすかもしれない。
ナミテラス芸西
取材・文/藤川満
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