10億回再生「エガちゃんねる」D語る"下品の流儀" 「コアなファン」にだけ刺さっても続かない
じつは、この「作っている人たちは手応え十分なのに当たらない」「コアな層には刺さるけど一般ウケしない」というものは、「エガちゃんねる」に限らず、世のコンテンツで陥りやすいワナかもしれません。
コアなファンを喜ばせることは最重要課題だけれども、そこだけを見すぎず、ライト層や新規層にも受け入れられやすいものを目指さないと、瞬発的な人気は出たとしても長続きはしない。「エガちゃんねる」を終わらせないために。
日本人なら誰でも知っている大人気ミュージシャンが、「自分たちがやりたい音楽」と「売れる音楽」は別で、両方バランスを見ながら作っている、とラジオで話しているのを聞いたことがあります。
自分たちがやりたいこと、コアなファンに喜んでもらえることをやるのは大事だけれども、そこだけを見すぎず、幅広く受け入れてもらえるものも作っていく。それはいろんなジャンルで言えることかもしれませんね。
評価されるのは結果を残した者だけ
「エガちゃんねる」は2023年、その年公開した全動画で100万回再生以上、という結果を残すことができました。ユーチューブは「再生回数の話ばっかりだな」と思われるかもしれません。でも、内容的な満足を目指すだけではなく、数字的な結果を見ることも、プロとして、そして「エガちゃんねる」がより面白いコンテンツであるためにも不可欠だと考えています。
僕の好きなサッカーを例に出すと、「日本代表が目指す戦術は、ボールをつなぐ"ポゼッションサッカー"がいいのか、まずは守りを重視する"カウンターサッカー"がいいのか」論争に似ています。
「勝つためにはカウンターサッカーを磨くべき」と意見する人がいる一方で、それをすると「つまらないサッカーをしやがって」と批判する人もいて、逆にポゼッションサッカーをすれば、「それじゃ勝てない」という人もいて……議論が尽きない。
この件で、元日本代表の本田圭佑さんは「どっちがいいかなんて答えが出ない話。結局、評価されるのは結果を残した者だけ」と語っていて、なるほどな、と膝を打ったことがあります。
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