10億回再生「エガちゃんねる」D語る"下品の流儀" 「コアなファン」にだけ刺さっても続かない

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ほかにも、「【大食い】江頭、超巨大海鮮丼に挑む!」というタイトルの動画では、もちろん超巨大海鮮丼は出てきますが、中身を見れば冒頭から「ダーツの旅」のパロディで、「お尻ダーツの旅〜〜 !」と江頭さんが企画タイトルを発表し、江頭さんがお尻からダーツの矢を飛ばし出す。

しかも、お尻の穴からダーツを吹き出そうとした瞬間、勢い余って穴から○○○まで漏らしてしまい……それを見たブリーフ団が爆笑しているという、もう下品の極み、最低です。

同様に、「【伝説の一杯】江頭、伝説の徳島ラーメンを食べに行く」と題した動画では、サムネイルは徳島ラーメンと江頭さん、という、パッと見はグルメ動画。しかし中身は、冒頭で徳島の風光明媚な景色を見せつつ、徳島ラーメンを食べる前に食事代を誰が出すかを決めるために"おしりあみだくじ"("あたり=江頭さんのお尻の穴"に入った人)というこれまた下品でアホなゲームへとなだれ込む。

言うなれば、「羊の皮を被かぶった狼」ならぬ、「羊の皮を被った下品」作戦。「さぁ、下品なものですよ!」と見せるのではなく、「ほっこり系の旅番組をやっていますよー」と見せかけて、中で隠し球のように下品な企画を入れ込んでいく。

ユーチューブでは「重大な発表」っぽいサムネにして、じつはたいしたことないという「サムネ詐欺」がよくありますが、我々は「なんてことない旅動画」に見せておいて、いざ動画を観てみると過激でとんでもないことをやっているので、視聴者からは言わば「逆サムネ詐欺」をしています。

とにかく、我々のやりたいことをどの側面から見てもらうか、知ってもらうか。福島と向き合う江頭さんも、徳島ラーメンを食す江頭さんも、それはそれで見せていきたい「B面の江頭さん」=江頭さんの人柄や素の面白さ=であり、尺の長さで言えばそちらがメインです。

でも、本来の江頭さんや僕らがやりたいこと、江頭さんのコアなファンやあたおかに喜んでもらえるような「A面の江頭さん」も入れ込む。どちらもガッカリさせず、どちらにも満足してもらう。それも「下品の流儀」なのかもしれません。

コア層だけに刺さるコンテンツは終わる

江頭2:50のユーチューブなのだから、とことん下品でいいのでは。そう考える人もいるでしょう。でも、それでは「エガちゃんねる」が終わってしまう、ということを僕は過去の経験で学びました。

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