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K:こういうこまかいことを覚えなきゃいけないんですか……?
工:今のKさんは、こまかい内容まで理解できなくても大丈夫です。「就業規則のここを読み返せば、介護の休みについて、なにか書いてあったな」くらいのことを覚えておけばOKです。それで、親にもしものことが起こったときに、あらためてちゃんと、そこを読み返してみてください。
K:今は、それだけでいいんですか?
工:はい。親にもしものことが起こったときのKさんは必死になっているはずです。難しい文章でも一生懸命に理解しようとしますから、こまかいことは、そのときの自分に託すくらいの気軽さでいきましょう。会社によっては、法律で定められた日数以上に休めることもあるので、一度、人事に聞いてみるのもいいですね。
K:わかりました。でも、世の中には、介護の休みについて就業規則に書かれていない会社もあるんじゃないですか?
工:あるかもしれませんが、たとえ就業規則に書かれていなくても、法律で決まっているので、ちゃんと取得できます。安心してください。
「介護休業」は、介護するためだけの休みではない
工:ちなみに、この「介護休業」は、自分で介護するためだけの休みではないので注意してください。
K:えっ! それじゃあ、なんのための休みなんですか?
工:私は介護のプロと相談したり、役所の手続きをしたり、家族と話し合いをしたりしながら、介護と仕事を両立できる態勢を整えるための休みとして「介護休業」を活用することが最重要ポイントだと考えています。
K:自分で介護するにしては、休みが少ないような気がしたんです。
工:Kさんのような人が、ほとんどだと思いますよ。介護の休みがあることを知らない人もいるし、知っていたとしても、その休みの活用ポイントまで理解している人は、かなり少ないはずです。それで、老いた親が急に倒れるとパニックになって、なにも調べずに会社を辞めてしまうんです。かつてのわたしのように……。
K:知らないと、わたしもそうなるところでした……。くどひろさんのおかげで、親にもしものことがあっても、勢いで会社を辞めずにすみそうです。
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