全国300の駅弁からマニア厳選「容器買い」弁当5つ 「鉄オタ垂涎」「メロディ付き」定番から個性派まで
容器自体がややコンパクトなので、子供に持たせるランチボックスとしては最適かもしれない。かつ、しっかりとフタが閉まるため、実際に筆者が弁当箱として活用(写真を参照。中身は折尾駅「かしわめし」再現)した際には、中身がズレることもなく美味しさをキープできた。
ご飯が炊ける!駅弁の超定番
とっておきたくなる駅弁容器の代表格といえば、信越本線・横川駅弁「峠の釜めし」の土釜容器だろう。紙容器(パルプモード)でも販売されているが、土釜容器なら、直火で”やや”手軽にご飯が炊ける。
「峠の釜めし」が発売されている横川駅は、碓氷峠の急坂をのぼるために補助機関車(補機)を連結する必要があり、上野駅~長野駅間の特急「あさま」を含む全列車が、長時間停車を行っていた。この間に駅弁を買い求める乗客が多く、「(当時の一般的な)冷えた幕の内弁当より、暖かい弁当を提供したい」との思いから、暖かい状態で販売できる土釜入りの「峠の釜めし」を開発したという。
「峠の釜めし」土釜容器は、開発当時の経緯から直火に対応しているため、家のコンロで米1合を簡単に炊ける。発売元の「荻野屋」ホームページには炊飯の方法が明記されているが、大まかに言うと、昔ながらの直火炊飯のコツ「はじめちょろちょろ(最初は弱火)、中ぱっぱ(そこから中火)、赤子泣いてもふた取るな(フタを取らずに蒸らす)」をそのまま実行すれば、そう難しくはない。
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