アメリカで日本の"Konbini"ブーム予想される訳 2025年食品トレンドのキーワードは｢型破り｣

もう1杯のプロテイン

プロテインは、筋肉量を維持するために余分なタンパク質を必要とするジム通いや「GLP-1」系減量薬を服用しているアメリカ人の影響もあり、人気ピラミッドの頂点に上り続けるだろう。

食品メーカーは、シリアルやポテトチップスなどのパッケージにタンパク質含有量を強調するようになった。高タンパクなトルコ風朝食、ピーナッツバター・スムージー、肉スナックも増えている。

プライベート・エクイティ会社マナ・ツリーのマネージング・パートナーであるスティーブ・ヤングは、カッテージチーズや放牧鶏の卵を生産する会社をポートフォリオに持つ。

「私たちは、消費者がより多くのタンパク質を摂取するための9回あるゲームの2回目にいる」と彼は語る。

アレルギーを持った人同士が「つながる」

多様なニーズにリーチした食品

ピンク一色の「Hot Girls Have IBS」キャンペーンは、特定の健康問題を正常化し、対処することを目的としたムーブメントの始まりに過ぎない。ミルキーは、乳糖不耐症の若者向けに販売されている錠剤である。

更年期障害の症状を和らげるミールキットも開発されている。食物アレルギーは、仲間はずれにされるのではなく、つながるポイントになりつつある。食物アレルギーを持つ人々が、「私はあなたを見ているし、あなたは私と一緒ならば大丈夫だ」と言えるようなマイクロ・コミュニティが出現している」と、ミンテルのバーテルム氏は話す。

アートとしてのテイクアウト

テイクアウトやデリバリーの需要が拡大し続けるにつれ、その容器も拡大している。今年、テニスの全米オープンで販売された100ドルのチキンとキャビアのボックスや、ピザハットの3段重ねのトリプル・トリート・ボックスのように。「パッケージは、見過ごされがちな食体験の一部だ」とAF & Co.のフリーマンは言う。

全米オープンで販売された百ドルのテイクアウト料理（写真：Karsten Moran/The New York Times）

（執筆：Kim Severson記者）
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