アメリカで日本の"Konbini"ブーム予想される訳 2025年食品トレンドのキーワードは「型破り」
東海岸のチェーン店、ワワは人気のサンドイッチを南部に持ち込み、テキサス生まれの「Buc-ee's」はブリスケットをより多くの州で提供している。イタリアのオートグリルで味わえるようなロードフードが登場するのはまだ先のことだが、それに近づきつつある。
「孤食」ではなく、誰かと一緒に
「暖かくなる」トレンド
ホスピタリティの最もホットなトレンドは……ホスピタリティだろう。
「いいサービス」という暖かい毛布に包まれることは、断絶感や孤独感に対する解毒剤となる。
ヴィヴェック・マーシー医務総監は孤独感は公衆衛生上の疫病として拡大していると指摘しており、その対策として、人と一緒に食事をする機会を増やすことを提案している。
ホテルやレストランは、人工知能(AI)やデータ分析を使って、よりパーソナルなサービスを提供している。居心地のいいカウンターサービス、快適なダイニングルームで提供される心のこもった料理、価値とおいしさをミックスした時短メニューに注目しよう。地域とつながり、従業員にワークライフバランスを提供するレストランは、これまで以上に重要になるだろう。
よりパンチの利いた農産物
「綿菓子味のブドウ」から始まったかもしれないが、新しいデザイナーズフルーツや野菜は、より定期的に登場し始めるだろう。ロー・セブン・シードの「バジャー・フレーム・ビーツ」はその一例である。ベリー業界世界大手ドリスコールズの「トロピカル・ブリス・ストロベリー」もその1つだ。
新商品の中には、栄養価の高さを強調し、栽培される土壌のよさを強調するものもある。また、純粋に味を追求したものもある。「私たちは、種子の開発、風味と持続可能な成長の追求に驚くほどの関心を持っている」と、バルドルのフードサービス・セールス・ディレクター、ジョン・ハンズバーグは言う。
ソーシャルメディアもまた、新しい、あるいはあまり知られていない果物や野菜への需要を加速させる役割を果たすだろう。