相鉄、西谷―二俣川間で進む「大改造」工事の裏側 連続立体交差事業で鶴ケ峰駅周辺を「地下化」
事業区間は約2.8km。このうち、地上を走る相鉄本線の西谷駅の西側から二俣川駅の東側まで約2.1kmを地下化する計画だ。事業完了は2033年度を予定する。工事は東側から、シールド工法によるトンネルを中心とした「1工区」、鶴ケ峰駅部分の「2工区」、二俣川駅東側の保土ヶ谷バイパス付近の「3工区」と分けて進める。
1工区では2026年度以降、シールドマシンを用いて西谷側から1日当たり6~7m、約1年かけてトンネルを掘り進める。シールドトンネルの区間は約1960m。工場で製作するマシンは、分割して現場に搬入し、再度組み立てる。
線路の下を掘り進める
地下化工事なので外からは進捗がわかりづらいかもしれないが、相模鉄道施設部建設課の課長代理、水野高希さんと同課の山西雄大さんによると、1工区では2025年度の下期からはシールドマシンの発進に向けた準備をするため、マシンからの騒音を防ぐ巨大な「防音ハウス」が姿を現すという。それに先立ち2025年は地上の線路を支える工事桁の設置作業を進める。
2工区では現在の鶴ケ峰駅の北側、市営住宅の跡地で駐輪場などがあった場所から帷子川親水緑道にかかるエリアの地下に新駅舎を建設する。シールドマシンは現在の線路のほぼ真下を掘り進めていくが「駅が現在より北側に移設されることで地下の線路では『S字カーブ』が少しだけ緩くなる」(山西さん)という。ただし、地下トンネルなので改めて“撮影スポット”になることはなさそうだ。
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