相鉄、西谷―二俣川間で進む「大改造」工事の裏側 連続立体交差事業で鶴ケ峰駅周辺を「地下化」

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いちばん西側の「3工区」は旭警察署の南付近のシールドマシン到達部を東端とし、相鉄本線をまたぐ保土ヶ谷バイパスを挟んだ約460mの区間。箱型トンネルと擁壁を構築する。工事に伴い、2023年7月に跨線橋が撤去されている。

保土ヶ谷バイパスと相鉄本線
鶴ケ峰―二俣川間の「3工区」。上を横切るのは保土ヶ谷バイパス。この付近は箱型トンネル、画面奥の二俣川駅手前で擁壁区間となって地上に出る(記者撮影)
【写真の続き】相鉄本線鶴ケ峰駅周辺の連続立体交差事業の工事現場「1工区」「2工区」を独占取材。現在は地上を走っている相鉄本線と鶴ケ峰駅は地下化される

大改造が続く相鉄沿線

この数年を振り返ると、相鉄本線とその沿線は目まぐるしく変化した。星川―天王町の両駅を含む約1.9kmの区間は連続立体交差事業により、2017年3月に下り線、2018年11月には上り線が高架となり、計9カ所の踏切が廃止された。

鶴ケ峰駅の西隣、二俣川駅には2018年4月に商業施設「ジョイナステラス二俣川」がグランドオープン。2023年10月には「相鉄ライフ二俣川」をリニューアルした「ジョイナステラス3」が加わり、全館で約130店舗になった。終点の海老名駅では駅舎2階に中央改札口や北口との連絡通路を新設するなどの整備事業が進行中だ。

また、鶴ケ峰駅の東隣、西谷駅も存在感が増した。2019年11月に相鉄新横浜線が西谷から羽沢横浜国大まで開業してJR線と、2023年3月には新横浜まで延伸して東急線と相互直通運転を開始。西谷はすべての列車が停車する乗り換え拠点となった。

地下を走る新横浜線からは相互直通運転をするJRや東急などの列車が入ってくる。東急線は都心側では東京メトロや都営地下鉄、東武東上線など東京・埼玉の各方面にネットワークが広がった。

先に連続立体交差事業が完成した星川―天王町間には約1.4kmにわたる高架下施設「星天qlay(ホシテンクレイ)」が誕生した。高架化と地下化という違いはあるが、鶴ケ峰駅周辺も将来的に街の姿が大きく変化することは間違いない。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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