第一家庭電器、オノデン、サトームセン、ミナミ電気館、ラオックス、ヤマギワなどの大型店が相変わらず有力店で、中には、パソコン館、オーディオ館などの別館を構えていたところもあるが、今、この中で健在なのはオノデンのみ。ラオックスは2009年に経営者が変わり、免税店中心の展開となっている。
パソコンに主役交代した90年代
1984年にアップルがマッキントッシュを発売すると、1990年には日本IBMが基本OSのDOS/Vを発表、マイクロソフト社はWindows3.0を発表し、この頃、現在に至るデジタル社会の下地が整った。
90年代に入るとラオックス、ソフマップなどが中央通り沿いにパソコン専門店を開店。ついに1994年には、秋葉原の街で初めて、パソコンの売り上げが家電の売り上げ額を上回るようになる。
この頃には既製品パソコンの解体品を扱うジャンクショップも増え、マニア達がコンピュータを自作するためにジャンクや部品を漁る場所ともなっていった。
90年代はバブル崩壊後の不況の時代。オフィスにも人員削減や効率化の波が押し寄せて、業務へのオフィス機器導入も進み、ワードプロセッサー、ファクシミリ、パソコンが普及するようになった。そして90年代後半の秋葉原ではこれらオフィス機器に加え、携帯電話、PHSなどのマルチメディア製品が主力商品となっていく。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら