「かわいい」モードが復活、女性アイドル界のいま あいみょんも夢中!FRUITS ZIPPERの時代性と戦略

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FRUITS ZIPPER
FRUITS ZIPPER(写真:アソビシステム株式会社プレスリリースより)

いまも多くのグループがしのぎを削る女性アイドルの世界。そのなかで昨年くらいから目立ち始めたのが、「かわいい」を前面に押し出すグループの台頭だ。

「かわいい」という形容詞は、昭和時代からアイドルの専売特許。だが最近の「かわいい」には、かつてとは異なるニュアンスも入っているように思える。その時代性と戦略を探ってみたい。

あいみょんを夢中にさせるグループ

「毎晩動画見て『かわいい~!』って言いながら寝落ちする。ホンマに夢に出てくるもん。めっちゃかわいい」「マジで会いたい」と語るのは、シンガーソングライターのあいみょん。ラジオ番組『あいみょんのオールナイトニッポンGOLD』でのことだ(2024年12月6日放送)。

ここであいみょんが熱烈に愛を伝えているのは、FRUITS ZIPPERという女性アイドルグループ。あのあいみょんをここまで夢中にさせるとは、いったいどんなグループなのか?

FRUITS ZIPPERは7人組で、2022年デビュー。通称はふるっぱー。2023年の日本レコード大賞では最優秀新人賞に輝いた。今年も活躍は続き、残念ながら実現はしなかったが『NHK紅白歌合戦』初出場の有力候補として名があがるほどになった。

代表曲は「わたしの一番かわいいところ」(2023年発売)。TikTokでもバズり、MVの再生回数は4000万回を超えている(2024年12月25日現在。以下も同様)。

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太田 省一 社会学者、文筆家

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おおた しょういち / Shoichi Ota

東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビと戦後日本社会の関係が研究および著述のメインテーマ。現在は社会学およびメディア論の視点からテレビ番組の歴史、お笑い、アイドル、音楽番組、ドラマなどについて執筆活動を続ける。

著書に『刑事ドラマ名作講義』(星海社新書)、『「笑っていいとも!」とその時代』(集英社新書)、『攻めてるテレ東、愛されるテレ東』(東京大学出版会)、『水谷豊論』『平成テレビジョン・スタディーズ』(いずれも青土社)、『テレビ社会ニッポン』(せりか書房)、『中居正広という生き方』『木村拓哉という生き方』(いずれも青弓社)、『紅白歌合戦と日本人』(筑摩書房)など。

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