決勝前に予習!「M-1グランプリ2024」見所を解説 勝利を掴むのは誰?審査員もがらりと変わる

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昨年の大会で準優勝したヤーレンズの楢原真樹と出井隼之介、4年連続で決勝へと勝ち上がった真空ジェシカの川北茂澄とガクも貫禄は十分だ。

今年3月、都内のライブハウスでヤーレンズを見た折、ネタ中に背景画の大道具のセットが倒れるハプニングが起きた。それを即座に笑いに変え、自然な流れでネタに戻って再び爆笑させた彼らの姿を思い出す。テンポの良い掛け合いだけでなく、アドリブ力も高い2人が今度こそ優勝するかもしれない。

真空ジェシカは、NON STYLE・石田明が著書『答え合わせ』で語るところの“共闘型”漫才の第一線を走るコンビだ。共闘型とは、ボケ単体ではわかりづらいおかしな言動をツッコミが説明して笑わせるスタイルのこと。大喜利に強いボケの川北、リアクターとして秀逸なツッコミのガクらしい漫才だ。

真空ジェシカ M-1グランプリ2024
真空ジェシカ(画像:番組公式サイトより引用)

今夏、彼らに取材したところ、大きな収入源の1つである「早坂営業(プロダクション人力舎の営業担当・早坂さんがキャスティングをする地方営業)に呼んでもらえるように」M-1決勝を目指すと語っていた。切実な2人が4度目の挑戦で大会を制すことになるか。

ママタルトは独自の手法でネタ作り

初の決勝を迎えた、ママタルト、バッテリィズ、エバース、ジョックロックの4組も勢いでは負けていない。

ママタルトの大鶴肥満と檜原洋平は、2022年から2年連続で準決勝進出を果たし、今年3度目にしてファイナリストの切符を手にしている。バラエティーでもお馴染みの肥満は大柄な体形ながら動きは俊敏、檜原は柔和な顔立ちと独特の長いツッコミが特徴だ。

ママタルト M-1グランプリ2024
ママタルト(画像:番組公式サイトより引用)

2年前、彼らにインタビューした折、檜原がライブで披露するネタを毎回アップルウォッチに録音し、その音源を聞きながら肥満に「ここの部分をこう言ってほしかった」と伝えて調整していると語っていた。独自の手法でネタを磨き、ついに準決勝の壁を突破した形だ。どこか癒しのオーラを放つ2人が、決勝の舞台を沸かせる姿は想像に難くない。

昨年、初の準決勝進出を果たし、その勢いのまま決勝へと駆け上がったバッテリィズのエースと寺家も今大会屈指の爆発力を持っている。ぶっきらぼうで世間知らずなエースが、どストレートな言葉を放ち続け、みるみる寺家を戸惑わせていく。そのバカバカしい掛け合いの妙は今大会随一だろう。

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