「推しの子」舞台地に"神の町"が選ばれた深い理由 宮崎県「高千穂町」が秘める"すごいポテンシャル"
そしてもう一方の『【推しの子】』とは、赤坂アカ(原作)、横槍メンゴ(作画)による漫画作品です。その後、アニメ化されて世界的ヒットとなり、2024年は実写ドラマ化もされました。さらに、本日12月20日からは実写映画が公開されます。
“推し”とは、アイドルファンの間で「応援している人」の意味で、同作は、“推し”だったアイドルの子どもに転生する、という物語。原作は11月に最終回を迎えたことでも話題になりました。
アニメ作品でいうところのいわゆる「転生もの」ですが、芸能界を取り巻くそのストーリーには、「芸能界の闇」もリアルに描かれていて、サスペンスの要素もあり、実写ドラマ化や映画化とともに注目度がますます高まっています。
その『【推しの子】』では、原作の第1話(テレビアニメの「プロローグ」)にいきなり高千穂が登場します。主人公のアクアとルビーが生まれたのが高千穂なのです。そして、テレビアニメの第6章「プライベート編」でも、PV撮影の行われた重要な舞台として、高千穂のさまざまな場所が描かれているのです。
なぜ「高千穂」が舞台地に選ばれたのか
では、なぜこの日本古来の「聖地」が、注目コンテンツである『【推しの子】』の聖地として再び脚光を浴びることになったのか。
旅行会社に勤務しながら、さまざまなコンテンツ作品の制作に関わり、プライベートでもロケ地研究家として全国の「聖地」を巡ってきた筆者が、改めてその魅力についてお伝えします。
宮崎県といえば、温暖な気候と美味しい魚やマンゴーに代表されるフルーツ、そして美しい海が印象的な県であり、古くから新婚旅行の人気地として定着していました。
しかし、実写の「ロケ地」としては、東京からの物理的な距離や交通の便の関係から、ロケ隊が訪れるには少々大変だということもあって、他県と比較すると撮影頻度はあまり多くはありません。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら