「推しの子」舞台地に"神の町"が選ばれた深い理由 宮崎県「高千穂町」が秘める"すごいポテンシャル"

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出発点は、「高千穂駅」。山深い高千穂町の中心部、谷底のような場所にあります。筆者が前に来たのは30年前の高千穂鉄道時代ですが、駅舎内には、今でも当時のままの時刻表や車庫が残されており、懐かしさを感じる空間になっていました。

高千穂駅
レトロな風合いの高千穂駅(筆者撮影)

その廃線跡を走る、「グランド・スーパーカート」と呼ばれるトロッコ車両は60人乗り。トロッコはこの高千穂駅から家族連れなどを満載して出発すると、さわやかに風を切って進みます。トンネル内では、車両に設置されたプロジェクターから発する光の演出も。乗客を飽きさせません。

そして、車窓のハイライトは、高千穂鉄道時代、日本一の高さの鉄道橋として知られた「高千穂鉄橋」です。水面までの高さ105メートル。トロッコは橋の真ん中で停止します。ここで運転手さんがシャボン玉を飛ばしてくれるサービスがあります。

トロッコは高千穂鉄橋を渡り切ったところで折り返し、「天岩戸神社」の最寄り駅だった天岩戸駅跡を通り過ぎて高千穂駅に戻ります。往復30分のトロッコ列車の旅です。

トロッコ列車
可愛らしいトロッコ列車(筆者撮影)
高千穂鉄橋
地上105mの鉄橋上から見る360度パノラマの景色(筆者撮影)

いざ、『【推しの子】』と日本神話の聖地、高千穂へ

世界的ヒットで実写化も話題となっている『【推しの子】』。その舞台地である高千穂は、実際に行ってみると、漫画に劣らず神秘的で、歴史やスケールの大きさを感じる町でした。

11月から、高千穂の聖地巡礼スポットで特別な音声ガイドが聞ける、「【推しの子】×高千穂町」のコラボキャンペーンもスタートしています(2025年3月末まで)。

作品をきっかけに高千穂の奥深さに触れることで、改めて日本神話の聖地巡礼にも出かけてみたくなる、そんな魅力あふれる町だと思います。

【写真を見る】「【推しの子】といえば…」外せない“聖地”と可愛すぎるトロッコ列車(10枚)
古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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