「落ち込まない人」がしている"たった2つの習慣" 感情に振り回されないメンタルを手に入れよう

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【お薬その②】スーパー解脱ジェネリック

2つめのお薬は、名前のごとく、解脱するんじゃないかというぐらい精神を解き放つ離れ技である。

これは私も週2で使っている、仏教の開祖・釈迦を真似して編み出したジェネリック仏教医薬品である。

これのやり方は次のとおり。

空を見上げて「空は……青いなあ……とても」。

海を見て「海は……広いなあ……本当に」。

マッチョを見て「筋肉でかいなあ……ムダに」。

など、「すべてを悟り解脱する釈迦モード」に切り替え、達観してから、自分のメンタルに向き合うようにするのだ。

このモードに入ると、自分のすさんだメンタルを目の前にしても、すべてを悟った釈迦のような、やわらかかつ温かい気持ちで「自動コントロール」を待つことができるのである。

メンタルの不安定さを受け入れる

相談者の一人である、ある30代の主婦は、家事に育児に忙殺されており、仕事から帰宅した旦那さんに対して、荒れたメンタルでゴジラのように大暴れしていたそうだ。

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そこで、私から処方されたお薬「自分を遠くから冷めた目でミツメール」「スーパー解脱ジェネリック」を実践してみた。

するとどういうことだろう。

次の日から、あれだけツラく感じた子どものワガママを、「ああ……今日もワガママ言っているなあ……。我が息子は……順調」と、謎の広大な精神で受け止めた自分が、逆に面白くなったとのことだった。その後も、自分の不定期なメンタルの浮き沈みに遭遇しても、「人間感じるわぁ……。私、人間だなあ。人間やってるわあ」といった解脱っぷりで、自分のメンタルに向き合えているそうだ。

ここまで来ればもう怖くない。

すでに浮き沈みする自分のメンタルを受け止め、むしろ肯定的に見られているのだから。

メンタルに浮き沈みがあることは人間として当然なので、決して恥ずべきことではない。

それをむやみに抑えようとした結果、疲れてしまうことのほうが多い。

メンタルは不安定であることが正常だと認めよう。

メンタルの不安定さを尊重してあげるほうがよっぽど建設的で、人間らしく、賢く、おすすめなのである。

おばけ3号 作家・コラムニスト/インフルエンサー

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おばけさんごう / Obake Sango

作家・コラムニスト&インフルエンサー。1990年生まれ。 X(旧Twitter)にて、フォロワー数10万人超のインフルエンサーとして日常の愉快な話や、人々や社会とのコミュニケーションの関わり合いの手法を発信。聡明かつ鋭い視点と分析力に富んだ意見で、多くの企業・メディア・働く若年男女層の評価を得ている。その実像は都内のコンサルティング会社に勤務する、現役のコンサルタント。大手上場企業に対するSNS活用コンサルティングサービスの提供や、SNS活用セミナー登壇など多くの実績を擁する。2020年より、タウンワークマガジン(リクルート社)へのコラム掲載や、株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーションとのコラボレーション商品の開発販売等を実現し、自著『「お話上手さん」が考えていること 会話ストレスがなくなる10のコツ』をKADOKAWAより発売。

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