受験生に多い「勉強優先で風呂入らない」の怖い罠 東大生に学ぶ「ルーティンを維持する」大切さ

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「でも時間のない受験生なんだから、風呂の時間も勉強したほうがいいじゃないか」「その10~20分で勉強したところがテストに出るかもしれないじゃないか」と考える人もいるでしょうが、そんなことはありません。

もちろん1分1秒の時間に拘泥する気持ちは大事です。隙間時間を有効活用して勉強することには大きな意味があります。でも、それと同じくらい身体を休める時間というのも大事なものなのです。「食事の時間・睡眠時間・風呂の時間」の3つの時間を削ると、勉強の集中力が下がってしまい、結果的には成績が悪くなってしまうことのほうが多いのです。

お風呂に入る時間も固定したほうがいい

これと関連して、もう1つ気をつけてほしいことがあります。それは「お風呂に入る時間を固定すること」です。布団に入る時間や食事のタイミングは曜日ごとによって変化があってもいいのですが、お風呂に入る時間は、1週間ずっと固定しておいたほうがいいと言われています。

毎日20時に入るなら20時に入るように、食事前の19時に入るのが日課なら19時に、と時間を決めておき、それをずらさないようにするべきです。極力、お風呂の時間は固定しておいたほうがいいのです。

これは東大生100人程度にアンケートをした結果見えてきたことの1つなのですが、東大に合格する家庭ではお風呂の時間は決まっている場合が多いです。お風呂に入ってリフレッシュする時間を固定化することで、1日の生活リズムが整うのです。

お風呂に入る時間がバラバラだと、そのまま睡眠の時間もバラバラになって、身体が休めなくなってしまうことがあるのです。風呂の時間だけはしっかり決めておいて、受験生が身体を休ませるペースを作れるようにすることで、安定して勉強し続けられるようになるわけですね。

ですから親御さんは、受験生のお風呂の時間には気を配っておいていただきたいと思います。ちゃんと勉強している受験生であればあるほど、「今集中しているから、あと30分後に入るから!」と考えてしまいがちです。

次ページキリが悪くても中断すべき理由
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事