でも、僕はその考え方がよくないのではないかと思っています。これは親御さんが「不合格」=「失敗」と捉えている証拠です。
「不合格になってほしくない」というのは、「挑戦してほしくない」という意味になってしまうことがあります。レベルの高い大学を目指していれば、当然のことながら不合格になる確率は高くなりますよね。
上のランクの大学を目指すことは「失敗」か
逆に、自分の偏差値に合った大学を目指し、そこそこの勉強をしていれば合格できる可能性が高いような「行ける大学」を目指している受験生であれば、不合格になる確率は低くなるでしょう。
しかし「不合格になるかもしれないけれど、それでも自分の現状よりも上の大学を目指して頑張って勉強する」という行為は、はたして「失敗」でしょうか? 違いますよね。たとえその結果として報われなかったとしても、絶対に「失敗」にはなりません。その不合格には絶対に大きな意味があるはずですし、その分、人間的に成長することができるはずです。
それよりも「不合格になりたくないから、自分の現状でも行けるような、背伸びしない大学を目指して、そこまで無理せず勉強せずに受験を終えようとする」ことのほうが、よほど「失敗」なのではないかと思います。
合格よりも、不合格のほうが意味を持つことだってあるのです。ですから親御さんには、合格・不合格にあまりこだわらないでいただきたいと思います。神様に祈るのなら、短期的な合格・不合格という成功と失敗よりも、「受験を通して、自分の子どもがしっかりと成長できますように」と祈っていただきたいです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら