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受験生の親の「合格祈願」本当はやめてほしい理由 「不合格=失敗」という考えがもたらす悪影響

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実は自分の母親もずっと、神社にお参りに行っていました。僕は2浪してしまったので3回受験がありましたが、1月になると毎年決まって、近くにある神社にお参りに行くのです。しかも、どうやら結構な金額を包んでお祈りしているらしいのです。

僕は、「なんだか申し訳ないな」と思って、母親にこう言いました。「毎回、自分の合格を祈願してくれてありがとう」と。

そしたら母親は、「あんたの合格なんて祈ったことは一度もないわよ」って言うんです。

母が祈っていたこと

僕は驚いて「ええ!?じゃあ、何を祈っているの?」って聞いたんですが、それに対して母親はこう返したんです。

「あんたが、試験会場まで無事にたどり着けるように祈っているだけよ。『息子が身体的な不調なく、風邪を引かず、雪で電車が止まったりせず、ちゃんと試験会場まで無事にたどり着けるように』とは祈っているけど、合格・不合格に関しては、私は知らないわよ。あんたの人生でしょ。神様に祈るようなことじゃないでしょ」

その言葉を聞いて僕はこう思ったんです。

「ああ、そうだよな。これは自分の受験なんだよな。自分がその結果を受け止めなきゃならないんだ」

と。そして自然と「頑張ろう」という気持ちがわいてきました。プレッシャーでそう考えたというよりも、「自分の人生なんだから、自分が頑張らなきゃならない」と考えられるようになったように感じます。

東大に合格してからこの話を東大生たちに話すと、同じような応援をされていた人が意外にも多かったです。

・親から『合格祈願』のお守りはもらわなかったけれど、『無病息災』のお守りはもらった。(教育学部4年生)
・「合格・不合格はいったん置いておいて、とりあえずやれるだけやってこい!」と言われ続けていた。(法学部3年生)

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【結果ではなくプロセスを評価】

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