例えば東大志望の人であれば、第2志望として設定しがちな早稲田大学の過去問はあまり解かずに東大一直線で勉強してしまいがちです。「東大合格のために勉強をしているのだから、あまり対策しなくても早稲田大学には合格できるんじゃないか?」と考えてしまい、過去問を1年も解かずに受験してしまう、なんて人もいるくらいです。
言うまでもないことかもしれませんが、模試の偏差値が60だからといって、何の対策もしていない偏差値60の以下の大学がすべて合格できるというわけではありません。偏差値60でも、偏差値50近い大学に不合格になる人も多いです。
東大志望で東大B判定の受験生がGMARCHに落ちた、京大志望で京大A判定の受験生が関関同立に落ちたという話は少なからずあります。
大学によって問題の質は大きく異なる
これは特に大学入試で顕著な傾向ですが、大学が変われば入試問題の質が大きく異なってしまい、対策の方法や使うべき参考書の質がまるっきり変わってしまうということはザラです。
もっと言えば、同じ大学の問題であったとしても学部によっても問題の質が全然違う大学だってあります。英語の問題形式が全然違うとか、社会で出題されるテーマが大きく異なるとか、そんなことはよくある話です。
対策なしで合格できるほど、受験は甘い勝負ではないのです。そう考えると、第2志望の大学の対策は必須です。が、そのことに対して多くの受験生は自覚的ではなく、また、何となくわかっているという受験生であっても、ついつい第1志望の大学の勉強を優先してしまいがちです。
だからこそ、親御さんが介入するべきなのです。「第1志望の〇〇大学の勉強はいいけど、第2志望の▲▲大学の勉強もちゃんとやりなさいよ」という声かけだけは、しっかりとやっておくべきなのです。
多くの受験生からは煙たがられるでしょうが、ここだけは親御さんに介入していただきたいポイントです。
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