低価格「3Dプリンター住宅」で被災地の生活再建を 石川県珠洲市 水回り完備50平米1LDKが550万円

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3Dプリンターを使用した基礎部分(画像提供/セレンディクス社)

パーツの組み立ても比較的簡単。おもちゃのブロックを積み上げるようにしてつくり上げるため、プロの施工事業者であれば3Dプリンター住宅の知識や経験がなくても、施工可能だそうだ。工期も短いことから、人材不足が懸念されている工事の現場監督者を長期間にわたって拘束する必要もなく、つくり手側の課題もクリアできる。

ブロック状のパーツを組み上げていく(画像提供/セレンディクス社)

快適で安心。高齢者からの問い合わせが殺到

気になるのは、建物の耐久性や快適性。能登地方は積雪地帯であり、断熱性能も住まいには欠かせない条件だ。

「serendix50」は鉄筋コンクリート造。現在の建築基準法に準拠し、建築確認済証を取得した高い機能性を持たせている。さらに壁の厚みも30cm以上あるなど高い耐震性を備え、今回の震災で大きく被害を受けた旧耐震の家屋に比べると安心して住むことができる。

防音性も長けており、例えば外で工事をしていても「serendix50」の建物内に入れば、ほとんど音が気にならない。断熱性能はというと、これも壁が魔法瓶のように二重構造になっているため、夏はヒンヤリ涼しく、冬は冷たい外気からしっかりと守ってくれる。日本よりも厳しいヨーロッパの断熱基準をクリアしているというのも信頼できるポイントだ。

「serendix50」のリビング・ダイニングルーム(画像提供/セレンディクス社)
富山湾が見渡せるベッドルーム。シングルベッドを2つ置ける広さ(画像提供/セレンディクス社)
独立したバス・トイレ・洗面所が完備(画像提供/セレンディクス社)
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