FA(ファクトリーオートメーション)向け制御機器の大手オムロン。2023年度は中国景気の低迷を受け、半導体やEV(電気自動車)関連の大口顧客からの受注が激減。営業利益は前年度比65.9%減の343億円に落ち込んだ。今期は国内外で計2000人超の人員削減を実施するなど(国内は実施済み。海外は約1200人が退職に合意しており、今期中に完了する見込み)構造改革を急ぐ。回復への道筋をどう描くのか、辻永順太社長に聞いた。
――社長就任後、前期の大不振はいきなりの試練でした。
想像以上につらい日々だった。業績が振るわず、いろいろな方々にご迷惑をお掛けした。信頼を失ったのは事実。制御機器は今まで安定成長してきた事業だったが、半導体や自動車産業の変革を受け、ボラティリティーが高くなった。自社の対応力を引き上げられず、そこに追従できなかったのは、トップである私の責任だ。
一方で、よりよい社会を作る、社会に貢献してこそ企業価値がある、というオムロンの理念はまったく崩れていない。そこを拠り所にして、社員はみんな頑張ってくれた。自分自身もフラフラと揺れることはなかった。本当に鍛えられたと思う。
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