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シリア・アサド政権「あっけない」崩壊の裏事情 弱まるイランの影響力、イスラエル一強の時代も

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これは、「シリアの反政府勢力は武装イスラム原理主義の過激派だ」と国際社会にアピールし、イスラエルが今後シリアを攻撃する大義名分をつくるためだ。

例えば、イスラエルにとってシリアの反政府武装勢力からの脅威を守るため「緩衝地帯を確保する」と掲げ、シリア領土を占領しても正当化できると考えているためだ。

その証拠に、イスラエルはマザ軍用飛行場を空爆した。シリア空軍で最強の空挺団はマザ飛行場近くに駐屯し、マザ飛行場から任務を行う。そこを破壊することは、反政府勢力に加担する行為だ。

さらにイスラエルは、ダマスカスの公安・諜報本部などの情報機関が集結する地区を空爆したと発表した。さらにシリア政権崩壊後の反政府勢力に武器弾薬を引き渡さないためとして、シリア軍の対空ミサイルや空中戦で使われるミサイル、地対地ミサイルなどの重兵器を空爆して破壊した。

イスラエルが掲げる大義名分

そして反政府勢力がダマスカスに入り、アサドが国外に逃げると同時に、ゴラン高原からシリア内に戦車で攻め入り、安全保障目的だといってゴラン高原から14キロメートル先のシリア領土を占領した。

イスラエルは、実はシリアの反政府勢力など恐れてはいない。だが、恐れているふりをしたまま、領土拡大のチャンスをうかがっているともいえる。

ゴラン高原はこれまで、「密約によってアサド大統領がイスラエルに与えた地」との話が公然の秘密とされてきた。そのため、現在のアサド大統領の父であるアル=アサド大統領を「売国奴」と呼ぶ人たちも、シリア内では少なくはない。

イスラエルにとっては、シリアの反政府勢力がイランやヒズボラを支持するアサド大統領を打倒することは、イラン系武装勢力をシリアから排除するという点ではイスラエルの国益にかなう。

しかし、必要以上に反政府勢力が強大化し、ゴラン高原を奪還しようとすることは許せない。現在イスラエルが占領するゴラン高原がそのままであり、アサド大統領がヒズボラなど武装勢力をシリアから追放してくれるのであればアサド大統領が残ってもよかった。

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