シリア・アサド政権「あっけない」崩壊の裏事情 弱まるイランの影響力、イスラエル一強の時代も

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ジュラニのキャラ替えを指南したのはイギリスのMI6(情報局秘密情報部)だともいわれているが、ジュラニはNATO(北大西洋条約機構)加盟国であるトルコの支援で、アサド政権を倒した。

ジュラニとNATO加盟国との間には、何か密約や合意がなされていたはずだ。さらに合意を覆す密約のような、例えばかつてのサイクス・ピコ協定の21世紀版のようなものがあっても驚かない。

次期トランプ政権はどう動く?

トランプ次期政権で中東問題の顧問は、ミスアド・ボウロス氏。トランプ氏の娘で、レバノン系アメリカ人の婿の父親だ。

レバノン出身のボウロス氏は流暢なアラビア語を話すクリスチャンだ。ボウロスとはパウロのことだ。第1次トランプ政権ではクシュナー氏がアブラハム条約などでイスラエルとアラブの和平に貢献した。第2次トランプ政権で彼は、中東情勢にどのような行動や助言を行うのだろうか。

アビール・アル・サマライ 「ハット研究所」所長

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イラク・バグダッド出身。バグダッドのテクノロジー大学コンピューターサイエンス学部卒業。湾岸戦争後の1991年末に来日。アラブ・イスラム言語文化専門シンクタンク「ハット研究所」所長。中東情勢や中東メディア報道研究、イスラム・中東問題の勉強会、ハラルやムスリム対応のビジネスコンサルティングなどを手掛ける。外務省研修所、慶應義塾大学、学習院大学非常勤講師。NHKアラビア語ラジオ講座出演。

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