新NISA「2年目」間違い&勘違い、あなたは大丈夫? よくある「9つの質問」に投資のプロが明快回答

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

Q:NISA口座を銀行で開設して、投資信託を買ってきたけれど、手数料に疑問がある。来年からネット証券に変更したい。保有している投資信託も移管したい。

A:いますぐ、銀行で2025年1月以降のつみたて投資を停止する手続きをしてください。その年に一度でも買い付けをしてしまいますと、金融機関の変更が翌年までできなくなります。

同時に、その銀行で、NISA口座の金融機関変更の手続きを行ってください。

続いて、新しくNISA口座を開設したいネット証券にNISA口座開設の申し込みを行います。もし、そのネット証券で通常の証券口座をまだ開設していない場合は、先に口座開設の手続きを行ってください。

なお、銀行のNISA口座で保有していた投資信託を、ネット証券に移管することはできません。他の金融機関に移管できないことになっています。

「損益通算(節税)」は可能?

Q:NISA口座で個別株を買って、含み損を30%も抱えている。儲けて利益確定した株もあるので、年内に損切り(損失確定)して損益通算したい(節税したい)。

A:特定口座であれば、その年のうちに発生した「得」と「損」を相殺する損益通算ができますので、節税が可能です。しかしながら、NISA口座では損益通算ができません。また、NISA口座と特定口座をまたいでの損益通算もできません。NISA口座は利益が出れば課税しないかわりに、損を出しても節税できない仕組みになっています。

NISA口座と特定口座をまたいでの損益通算を可能にしてほしいという声は少なからずありますので、将来的に新「新NISA」が誕生することがあれば、私もそうなってほしいです。声を上げるのが大事だと思います。

Q:新NISAを機に投資を始めたけど、含み損があってつらい。もう投資なんてやめようと思っている。

A:それは2つの原因が考えられます。

1つ目は、選んだ投資先がよくなかった。2つ目は、選んだ投資先はよかったが時期が悪かった。

「正しい投資信託」を選び、長期にわたって、一定の期間(定期)で・一定の額(定額)で積み立て投資をすれば、損する可能性を極力排除することができます。

次ページ「損する可能性」を極力排除する方法とは?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事