「投資家逃げたら韓国は…」戒厳令、韓国人の本音 保守派でさえ理解できない尹大統領の謎行動

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与党には8年前、朴槿恵元大統領が弾劾訴追となり、罷免された悪夢がよみがえることになり、「もしそうなれば保守派は壊滅状態になる」(前出記者)ともいわれている。

与党にとって理想的なのは、前述の通り尹大統領が改憲し自らの任期を短縮することだ。しかし、これは公職選挙法違反などの嫌疑で5つの裁判で係争中の第一野党「共に民主党」の李在明代表が阻止するだろうと言われている。

大統領を追い詰める、韓国最大野党「共に民主党」の李在明代表(写真:Bloomberg)

野党にとっては「スピード勝負」

李代表は、次期大統領の有力候補とされるが、先月出た一審判決で懲役1年執行猶予2年の判決が出ており、これが最高裁で決定されれば議員職の資格を失うとともに大統領選出馬に必要な被選挙権を剥奪されることになる。李代表にとっては時間との闘いなのだ。

来週訪韓する予定だった日韓議員連盟の菅義偉会長は日程をキャンセルした。来月にも行われるだろうと見られていた石破茂首相の訪韓もおそらくなくなるだろう。

そして、もし、韓国で政権交代が起これば、日韓関係はまた厳しい冬の時代になるかもしれない。

菅野 朋子 ノンフィクションライター

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かんの ともこ / Tomoko Kanno

1963年生まれ。中央大学卒業。出版社勤務、『週刊文春』の記者を経て、現在フリー。ソウル在住。主な著書に『好きになってはいけない国』(文藝春秋)、『韓国窃盗ビジネスを追え』(新潮社)がある。

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