「投資家逃げたら韓国は…」戒厳令、韓国人の本音 保守派でさえ理解できない尹大統領の謎行動

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中道系紙記者は言う。

「野党の弾劾攻勢は執拗でしたし、政権に過度な圧迫を与えてはいました。世論も食傷気味ではあった。尹大統領は、つまりはそうした野党に”脅し”をかけたわけです。それで情勢を変えられると思ったのでしょう。しかし、その方法が間違っていた。与党内部からは、我慢の限界にきていたのではないかという同情論も出ていましたが、国民がそれを受け入れるわけがない」

そして、まことしやかに言われるのは、来週行われる予定の金建希大統領夫人への「特別検察法」の票決だ。これが尹大統領とって相当な負担になっていたのではないかとみられている。

求められる「秩序ある退陣」とは何か

与党「国民の力」は4日、尹大統領へ、「内閣総辞職と金龍顕国防相の解任、そして、尹大統領の離党」を求めたが、受け入れられず、金国防相は解任ではなく辞任の形をとった。

与党一部では、「秩序ある退陣」を求める声もある。これは、尹大統領が大統領の任期を「5年1回」という憲法を任期4年で再選可能となるよう改憲し、自ら任期を短縮させる方法だ。

野党は、4日に尹大統領への弾劾訴追案を国会に提出し、5日午前本会議に報告され、7日午後7時頃に弾劾訴追の票決が行われると報じられた。与党は弾劾には反対することで一致団結すると表明したが、いざ票決となれば離反者がでてくる可能性もある。

弾劾訴追は総議席300議席の3分の2、200人の賛成があれば可決となる。与党から8人以上の離反者がでれば尹大統領は弾劾され、憲法裁判所の判断を仰ぐまで職務停止処分となり、国務総理が大統領職を代行することになる。 

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