「投資家逃げたら韓国は…」戒厳令、韓国人の本音 保守派でさえ理解できない尹大統領の謎行動

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ソウル市内中心部の光化門で開かれていたお祭りさながらのデモ(写真:筆者撮影)

「尹錫悦は退陣しろ」というシュプレヒコールを上げながら大統領府へ向かうデモ行進の中にはケンガリ(韓国の伝統打楽器の1つ)や、チャング(鼓の一種)を叩きながら、踊っている人々もいた。

尹錫悦大統領が宣布した「非常戒厳令」が解除された明くる12月4日夜に行われたデモは一転して、さながらお祭りのような雰囲気だった。ソウル市内中心部の光化門で夕方6時から始まったデモにはおよそ2000人が集まっていた(警察推算)。

「民主主義が守られてよかった」

「民主主義が守られてほんとによかった。民主主義を脅かした尹大統領は退陣するべきです」

デモに参加していた50代の女性は、「非常戒厳令」が宣布された夜には国会前にも駆けつけたという。デモ行進を眺めていた30代の女性は、「何あれ? っていう感じです。2024年のこの時代に、ワケがわからない。それなりに先進国だと思っていたのに、恥ずかしい」と話し、近くでやはりデモ行進を見ていた60代の男性は、「今でも信じられない」とため息をついた。

「私たちは大学に警察が配置されていた世代です。とても怖かった。民主主義を勝ちとった原体験があって、それを誇りにも思ってきました。体に民主主義が身についていると信じてきました。それを同じ世代の大統領がぶち壊した。私は保守派に近い人間ですが、いったいどうしてあんなことをしたのか、どんな理由があってもどうしても理解できない」

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