松本人志の「復帰探るTV局」"チキンレース"の背景 横並びの見解の中、厳しい姿勢を見せた「意外な局」
もともとレギュラー番組がなく、昨年出演した特番「松本人志と世界LOVEジャーナル」の配信も行われていません。受信料で番組制作しているNHKは世間の批判が収まらない限り、松本さんの起用は考えづらいでしょう。
次に日本テレビは、11月25日の定例会見で石澤顕社長が「ご本人はいまだ活動休止中ということですので、今後のことは諸般の状況を見極めながら適切に対応したいと考えています」などとコメント。
続いて福田博之副社長が「活動再開などの具体的な話はなく、今後のことはまったく決まっていません」「番組復帰は先方から納得のいくご説明をしていただいたうえで適切に判断していくことになると思います」などと語りました。
注目すべきは、「『日本テレビとしては復帰の理由を(視聴者に)説明する責任がありますので』とお話しして吉本興業さんからも理解していただきました」というコメント。「番組復帰の際は説明責任がある」という姿勢は世間とスポンサーの意向を汲むものであり、記者会見の可能性示唆も含め、各局の中で最も踏み込んだコメントと言っていいでしょう。
松本さんが出演する日本テレビ系のレギュラー番組は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」「ダウンタウンDX」(読売テレビ制作)の2つ。どちらも長寿番組であり、長年起用してきた日本テレビが踏み込んだコメントを発した意義は大きなものがあります。
今後も他局以上にこの姿勢を鮮明にしていけば、「24時間テレビ」の募金着服やドラマ「セクシー田中さん」の原作者死去によるイメージダウンを取り戻せるかもしれません。
テレ朝は「我関せず」、TBSが「配慮」
11月26日にはテレビ朝日が定例会見を行い、篠塚浩社長が「裁判については当社として何も言うことはありません」などとコメント。
さらに西新常務取締役が「吉本興業から『今後のことに関してはまだ何も決まっていない』という説明を受けた」「(今後)ご出演の予定はございません」「活動休止されているので仮定の話はできないのですが、企画内容に沿って現場が都度タレントに出演を打診することになります」などと語りました。
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