松本人志の「復帰探るTV局」"チキンレース"の背景 横並びの見解の中、厳しい姿勢を見せた「意外な局」
テレビ朝日は1999~2000年に放送された「わらいのじかん」以降、松本さん出演のレギュラー番組を制作していません。系列局のABCテレビが「探偵!ナイトスクープ」「M-1グランプリ」を手がけていますが、基本的にNHKとほぼ同様の「我関せず」というスタンスなのでしょう。
翌11月27日にはTBSの定例会見が行われ、龍宝正峰社長が「ご本人は活動休止している状況が変わっていないと認識しておりますので、現在のところ決まっていることは特にありません」などとコメント。
続いて合田隆信専務は「吉本興業から活動再開については何も決まっていないという説明を受けた」ことを明かし、「こちらは『適切に判断して対応していく』というお話をしました」などと語りました。
さらに会見を求める声について聞かれると、「基本的に先方がお考えになることですので、こちらから何か申し上げることはありません」などとコメント。各局の中で最も慎重なコメントであり、松本さんと吉本興業への配慮を感じさせました。
TBSはレギュラー番組の「クレイジージャーニー」「水曜日のダウンタウン」に加えて特番でも「キングオブコント」「キングオブコントの会」「ドリーム東西ネタ合戦」「お笑いアカデミー賞」があるなど、松本さんとの関係性が深いテレビ局。加えてダウンタウンの相方・浜田雅功さんの出演番組もあるため、毅然としたスタンスを取りづらいのかもしれません。
最も出演番組の多い「フジテレビ」は…
11月28日にはテレビ東京が定例会見を行い、長田隆専務が「決まっていることは何もございません」「基本的にこういうことが起こった場合は、『視聴者の方、一般の方に向けてきちんとご説明をしていただきたい』のはあります。こちらからそういうことを申し入れすることはございます」などとコメントしました。
テレビ東京も松本さんの出演番組を制作していませんが、日本テレビに次ぐ踏み込んだコメントと言っていいでしょう。同じ吉本興業所属で同局の「ウイニング競馬」に出演していたジャングルポケット・斉藤慎二さんの性加害容疑があるため、他局よりも毅然とした対応になったのではないでしょうか。
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