――今のファミリーマートやコンビニ業界にどのような印象を持っていますか。
コンビニは大手3社が中心とよく言われるが、今はその3社間で同質化が進んでいる状態だ。例えば、ある1社が商品の増量キャンペーンを展開すれば、ほかのコンビニでも同じようなキャンペーンが展開されていく。日本国内のコンビニの店舗数はすごく多いのに、数少ない大手チェーンの間で同じようなことをやっている。
今後、自分たちの強みとするやり方をスーパーやドラッグストアまでも真似していくようになれば、コンビニ業界全体がいっそう厳しくなっていくだろう。そういった意味でも今、踊り場に来ているのだと思う。
先日、セブン-イレブン・ジャパンの生みの親である鈴木敏文氏が逝去されたが、鈴木氏がある程度、道筋を付けた線路の延長線上をずっとマイナーチェンジしながら進んでいる感覚だ。「とても偉大な人だった」と思うと同時に、「この延長線上を歩むだけでいいのだろうか」と疑問を感じている。
――昔のコンビニのほうが魅力的だったということでしょうか。
以前はもっと違う印象だった。どこに出張に行っても、必ずホテルの近くにコンビニがあって、「ちょっと疲れたな」と思った時にはスタミナ満点のお弁当があった。突然、ATMが設置されて、お金を下ろすことができるようになったりして、便利さがどんどん膨らんでいった。
しかし、世の中も随分変わった。言葉が適切かどうか分からないが、あの当時と比べたら、感動というか、心引かれる部分が減っているんじゃないかと思う。
コンビニの楽しさを取り戻す
――3月に社長に就任して、どんなメッセージを社内に送りましたか。
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