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イトーヨーカ堂〈6年ぶりの最終黒字〉 大量閉店、セブン&アイからの連結離脱・・・真船幸夫会長が語った激動の1年

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最終赤字が続いたイトーヨーカ堂。大改革でようやく業績が上向き始めた(撮影:今井康一)

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スーパーの「イトーヨーカドー」を運営するイトーヨーカ堂の業績が急改善している。会社によると、2026年2月期決算で純損益が黒字に転換。通期の単体決算で最終黒字となったのは20年2月期以来、実に6年ぶりだ。業績の改善をどう成し遂げたのか。真船幸夫会長兼社長に直撃した。

――25年3月にイトーヨーカ堂の会長に就任してから1年が経ちました。

今振り返ると、本当に何年もいたような気がする。山本哲也(前)社長と一緒に会社の代表権を持ち、役割分担を決めて、構造改革の仕上げを進めた。イトーヨーカ堂出身の山本社長を中心としながら、私は営業面の改革をフォローした。

(ヨークベニマル会長の職にあった)私自身、イトーヨーカ堂を訪れるのも久しぶりのことだった。なぜこんなに業績不振になってしまったのだろうかと考えて、解決の糸口を見つけ、処方箋を作り、それを具体的に実践した。

「他責にしない」営業意識を変えた

真船幸夫(まふね・ゆきお)1957年生まれ。早稲田大学卒業後、80年にヨークベニマル入社。商品企画室長などを経て、2015年からヨークベニマル社長、24年から会長。25年イトーヨーカ堂会長に就任。26年3月からイトーヨーカ堂社長も兼ねて現在に至る(撮影:今井康一)

――会長に就任する前まで、セブン&アイグループの食品スーパー「ヨークベニマル」で社長・会長を長く務めていました。着任して、どんなことを感じましたか。

当たり前のことがないがしろにされていた。業績が悪いのも「競合店ができたせい」とか「インフレのせい」「相場のせい」と言い、他責にしていた。

会社の業績は顧客が決めるものであって、マーケットが決めるものではない。実際、売り場に行けば、品切れだらけ。鮮度の悪い商品が並び、接客もよくなかった。「イトーヨーカドーより競合店のほうがいいよ」という顧客評価がそのまま会社の業績として表れていた。

これを改善するには他責ではなくて自責にしないといけない。創業者が残した「信頼と誠実」「おかげさまで」という精神に立ち返り、「できることから着実にやっていこう」と言って、事あるごとに基本の大切さを話してきた。

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【他責にしない店づくりの真髄】

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