エヌビディア、絶好調に見えてくすぶる「不安要素」 消えたサプライズ、マーケットの注目は「新製品」

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エヌビディア
エヌビディアの決算について解説します(写真:梅谷秀司)
生成AIブームで拡大を続けるアメリカ半導体大手のエヌビディア。11月20日に発表した2024年8~10月期(第3四半期)業績は、売上高350億ドル(前年同期比94%増)、純利益193億ドル(同109%増)と過去最高を記録した。ただ、足元では不安材料も浮上している。その中身について担当記者が解説する。
※記事の内容は東洋経済の解説動画『エヌビディア 決算から見えた不安要素』から一部を抜粋したものです。動画については外部配信先では視聴できない場合があります。その場合は東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。

マーケットが予想の仕方に慣れてきた

――第3四半期決算は引き続き好調でしたが、株価の動向はどうでしょうか。

決算発表後、株価は下落しました。その理由の1つは、市場予想を上回る業績を上げてはいるんですが、その水準が物足りないということです。2024年8~10月期(第3四半期)のアナリストらの売上高予想が330億ドルで、結果は350億ドルと上回る幅が小さかった。

1年前の2023年2~4月期決算では、アナリストらの予想を20%上回ったということがありました。これは生成AIブームがここまでの勢いだと誰も思っていなかったからなのですが、それ以来10数%上回るということがずっと続いてきた。

さすがにここまで成長が続くと、マーケットも予想の仕方に慣れてきて、サプライズが起きづらくなっているという背景があります。売上高の伸びを四半期ごとに見ていくと本当に鈍化という感じです。

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