「年収を取るか、年齢を取るか。この男性は50代だけれど、1000万円を超えていますよ」
筆者が言うと、ここにもあやみの頑なな性格が垣間見えた。
「年収がどんなに高くても、50代の男性とはお会いする気持ちになりません。たとえばですが、この62歳の方、お医者さんだから年収が2500万円ありますが、お金があればいいってもんじゃない。62歳なんて、親子の年齢ですよ」
そして、こんな言葉を漏らした。「男の人って、きれいな同世代よりも、見た目が普通の年下を選ぶんですね」。
結婚したいと思う男性がいない
自分の容姿に自信があるのだろう。だまされたとはいえ、お付き合いをしていたのが同い年のハイスペック男性だった過去もあり、現実がなかなか受け入れられないようだった。
あやみは、続けた。
「男性の気持ちはわかります。若い子を選びたいのは、子どもがほしいからですよね。でも、女性側も子どもがほしいからこそ、できるだけ年齢の近い男性と結婚したいんです。50代の男性と結婚したら、子どもが小学生のときに、還暦ですよ」
子どもを授かることを考えたら、男女ともに相手の年齢にこだわるのは、人間の本能だろう。
また男性の場合、本能的な理由だけでなく、若いパートナーを選ぶことは、経済的・社会的な成功の象徴とされる側面もあると筆者は考えている。有名な実業家が、親子ほど歳の離れたタレントを恋人や結婚相手に選ぶケースも、その一例だろう。
また逆も然りで、有名女性タレントなどが10歳も20歳も年齢の離れた男性と結婚すると、“してやったり”的なニュースになる。
あやみは3カ月活動を続けたが、「私が結婚してもよいと思う相手がサイトにはいませんでした」という理由で、退会していった。
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