まず、結婚相談所でお見合いを組みやすくするためには、きれいな写真を撮り、魅力的なPR文章の入ったプロフィールを作ることが大切だ。
ことに、写真はお見合いを組む呼び水となる。筆者の相談室では、お見合い写真を得意とするスタジオで、撮影をしている。
服装は、男性の場合はスーツが原則。体にジャストサイズのスーツに、ネクタイは色違いで3本くらい持ってきてもらう。そのなかからどれが一番本人の顔に合うかを、カメラマンやスタジオスタッフと一緒に決めている。
女性の場合は、顔が華やかに映えるように、トップスは白や明るい色にする。襟元は鎖骨がチラ見えするくらい開いているデザインがいい。スカートも明るい色が基本だ。黒やグレーなどの顔色が沈んで見える色は、避ける。
歯を見せて笑わない理由
あやみは、柔らかな素材の白いブラウスにシャーベットオレンジのスカートをコーディネイトして、その日は撮影に臨んだ。
ヘアメイクを終え写真を撮ることになり、カメラの前にたったあやみに、カメラマンが言った。「笑顔でいきましょう」。
すると、口をキュッと結んだまま、笑顔を作った。
「歯を見せて笑いましょう。その方が笑顔は素敵になりますよ」
と言うカメラマンに、あやみが言った。「私、歯を見せて笑うのは好きじゃないんです。相手に媚を売っているように見えるじゃないですか」。
そして、最後まで歯を見せて笑うことはなかった。その様子は頑なだった。
もともときれいな顔立ちをしているあやみは、サイトに登録すると、たくさんのお見合いの申し込みがかかった。
ただ41歳という年齢もあり、申し込みをかけてくるのは、40代後半、50代、60代の男性が多かった。年齢の近い男性だと、年収が300万円、400万円台で、「最低でも、700万円以上」と年収を切っていたあやみの条件からは、大きく外れていた。
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