計算が速い人が「公約数・公倍数」に敏感な深い訳 「数の根本的な扱い方」をマスターしているか
たとえばみなさんは、54と72の最小公倍数を言えますか? パッと答えることは難しいと思うでしょうが、しかし東大生はパッと答えられます。
「最小公倍数」と「最大公約数」の深い関係
最小公倍数を考えるときには、最大公約数を考えなければなりません。最大公約数を考えて、その最大公約数以外の部分を補えば最小公倍数になるからです。
例えば、54と72は、分解するとこのようになります。
このかけ算の共通している部分は「2×3×3」ですから、「18」が最大公約数だとわかりますね。そしてこの18に、それ以外の数の部分をかけ合わせると、最小公倍数がわかります。
ということで、216が最小公倍数になります。
計算が速い人は、これを頭の中で瞬時に行って、パッと最小公倍数を答えることができる場合が多いです。
ちなみに、なぜこうなるのかというのを数学的に説明するとこうなります。
・2つの数 A, B の最大公約数をGとおくと、A=G×a, B=G×bと表せる
・このとき、AとBの最小公倍数は、G×a×bとなる
・このとき、AとBの最小公倍数は、G×a×bとなる
54と72の場合は、Gが18で、aが3、bが4だったため、これらを全部かけ合わせた216が最小公倍数になるというわけですね。
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