インバウンド客に無理な「英語対応」はいらない 一言目は「やさしい日本語」で話しかける重要性
英語が得意なスタッフに頼ってばかりで苦戦した過去
九州は比較的アジアのお客様が多いのですが、おおむねどこの国の方も英語を話します。
母国語ではないので、ヒアリングはお互いに聞き取りにくかったりすることはありますが、共通言語である英語を習得すれば、大概の国の人とコミュニケーションがとれます。
しかしながら1つ問題がありました。当時、当館でまともに英語を話せるスタッフは女将だけだったので、彼女がいないときはお手上げ状態だったのです。
一番のネックは「電話応対」でした。女将がたまたま留守をしていて、ほかのスタッフが電話を取ると、英語での問い合わせで、あわてて「ノーイングリッシュ! ノーイングリッシュ!」と言って電話を切ってしまう。そんなこともたびたびありました。
おそらく、日本全体として、インバウンドの増加とは裏腹に、外国人客に対して積極的な旅館が少ない原因はこんなところにあるのではないでしょうか。

















