北海道にホテルを作りまくる「通販会社」の"狙い" カタログ通販ベルーナが今やホテルで260億

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通販で培ったECチームがプロパティ事業でも活躍

そして今では、元々通販事業を行っていたECチームのうち25人が、ホテル事業のデータ分析を行い、集客、システム構築に反映していると明かす。 

彼らは、各ホテルの特性に合わせて最適な集客戦略を展開。立地やブランド特性に応じて、リアルエージェントとWEB系エージェント、自社ホームページでの直販、企業向け営業など、多彩なチャネルを巧みに使い分けている。

インバウンド需要については、ブッキング・ドットコムやアゴダなどの海外OTAと連携し、効率的な集客を実現している。 

実乃里(みのり)&カフェ
札幌グランベルホテルに設けられたカフェBAR、実乃里(みのり)&カフェ。朝食ブッフェの会場でもある(写真:グランベルホテルグループ提供) 

「3つの満足度の向上の力と、マーケティング力。それらをバランス良く発揮し、総合力で差をつけています」。成功の理由を問うと、安野社長はそう答えた。だが、さらなる秘訣が隠れていそうだ。

後編の記事ーホテル事業で260億稼ぐ「あの通販会社」の勝因 ベルーナ流「浪漫を感じるか」M&Aの舞台裏ーでは、ホテル事業の成功を支えている投資判断、「浪漫」と「計算」の両立に迫る。 

笹間 聖子 フリーライター・編集者

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ささま・せいこ / Seiko Sasama

フリーライター、時々編集者。おもなジャンルはホテルビジネス、幼児教育、企業ストーリー。編集プロダクション2社を経て2019年に独立。ホテル業界専門誌で16年間執筆を続けており、ホテルと経営者の取材経験多数。「週刊ホテルレストラン」「ダイヤモンド・チェーンストアオンライン」「FQ Kids」などで執筆。企業のnote発信サポーター、ブックライターとしても活動。大阪在住。

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