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パートナーとの関係がラクになる「3つのフリ」 無理しそうなときは「体のちがい」を受け止める

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  • いちい 葉子 整体指導士、からだデザイン研究所主宰
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実際、佰食屋では遅くとも15時には最後のお客さんが帰り、17時頃には従業員が帰宅を始めるのが当たり前の光景だそう。

その背景には、経営者の中村朱美さんの「仕事だけが人生じゃない」「自分にとって働きたい会社の条件は、毎日、家族みんなで揃って晩ごはんを食べられること」という信念があります。

この佰食屋の取り組みを知ったことは、私にとって大きなターニングポイントとなりました。

当時、私はちょうど整体の仕事が軌道に乗り始めた時期でした。生徒のみなさんに求めてもらえることがうれしい。みなさんの期待に応えたい。まくら体操や、そのコミュニティが広がっていくのが楽しい。売り上げが大きくなり、事業成功の道を登り詰めていく快感もありました。

その一方で、私はまた自分を見失っていたのです。寝る間もないほど働き詰めの毎日。心身共に疲労困憊の状態で、「どこまでこの生活をつづけるんだろう?」「私はなんのためにこの仕事をしてるんだっけ?」という迷いや不安が生まれていました。

もともとは、自分がやりたくて始めた整体の仕事だったはずなのに、いつの間にか、生徒さんからの評価や事業の規模、売り上げといった外部のモノサシ(他人軸)で自分を測るクセがついてしまっていたのです。

そんなときに、自分たちにとっての「本当の幸せ」に目を向けている佰食屋の存在を知って、感銘を受けました。常識や周囲の声に惑わされず、自分軸をたしかに持っている方たちだ、と。

「自分軸」を持つことで「しんどさ」から解放される

今の社会では、「お金を稼いでいること」や「賢いこと」「一流企業の肩書きがあること」「容姿が美しいこと」などが「価値がある」ことだとされていますよね。

それを手にした人はみんなから賞賛されるし、多くの人が自分もそんな「成功」を摑みたいと思っているはずです。

けれど、それってぜんぶ「他人軸」なんです。お金を追い求めるのも、美しさを追求するのも、だれかからの評価を欲しがっているということ。それで、本当に「自分の」心が満たされるんでしょうか?

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【どこまでいっても「終わり」のないレース】

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