パートナーとの関係がラクになる「3つのフリ」 無理しそうなときは「体のちがい」を受け止める

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あるとき、私たち新入社員の女性メンバーで彼女に質問してみました。

「どうして先輩はいつもそんなに楽しそうに仕事をしているんですか? お家のこととか、ご主人は何も言わないんですか?」

その頃の私たちは、仕事が忙しすぎて付き合っている彼氏との時間が取れない、もう別れそうだ、と愚痴を言い合っていたからです。

すると彼女は、こう答えたんです。

「できないフリ、知らないフリ、届かないフリ。旦那さんには、これかな」

「しんどいなぁ」とつぶやく前に周りの人に甘えてみて

私たちは思わず笑ってしまいました。できる人はこうやって可愛らしく、うまく生き抜いているんだと感心したものです。

更年期を過ぎた世代には少し可愛らしすぎる作戦なので、私はこんなふうにアレンジして先輩からの教えを活用しています。

しんどくなったら、心より先に体を整えよう
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「見えないフリ、聞こえないフリ、ボケたフリ」

しんどいときは、他の人にお願いして休む。重いものは体力のある人に運んでもらう。歳をとって老眼が進んできたら、スマホで入力するものは若い娘に甘える。アイロンがけがうまくできないので得意な夫に任せる。

体力差、性別差、個体差、年齢差。無理しそうになったら、そんな「体のちがい」を受け止めて、3つのフリをちょっとだけ演じて周りの人に頼ってみてください。

「お互いさま」と言い合える互助会制度が発動するようなパートナーシップを築くことができれば、夫婦関係も、親子関係も職場関係も全て、まあるく収まるのではないでしょうか。

がんばりすぎて「しんどいなぁ」とつぶやく前に、少し肩の力を抜いて、たまには周りの人に甘えてみてもいいのかもしれませんよ。

いちい 葉子 整体指導士、からだデザイン研究所主宰

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いちい ようこ / Yoko Ichii

1968年生まれ。神戸出身。大手化粧品会社で営業や人事としてがむしゃらに働く20代を過ごす。30代半ばで母親のがんが発覚。あらゆる手を尽くすも進行を防げず、これまでにない喪失感に襲われる。その後も休むことなく仕事や育児を続けた結果、さまざまな不調が出現。何をしても良くならないと諦めかけていたとき、整体と出会う。症状のある部位だけでなく体全体をみて整える手法により、驚異的に心身が回復。その経験から自分と同じように苦しむ人を救おうと、整体理論を学び「まくら体操セラピー」を開発。代々木上原に教室を開く。そのシンプルながらも奥が深いメソッドは、体だけでなく心までも元気になるとクチコミで広まり、受講者が殺到。10代から70代まで、のべ3万人の心身の不調と向き合い、新規レッスンは2ヶ月先まで予約が取れない状態が10年以上続いている。全国はもとより、アジア、ヨーロッパ、北米など世界中に受講者が広がる。『ヒルナンデス!』(日本テレビ)などのメディアでも紹介され話題に。朗らかな人柄と、一人ひとりのつらさに寄り添う姿勢に、多くの人が勇気づけられている。

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