中国企業への「禁輸違反」で、米半導体大手に罰金 「エンティティーリスト」との照合時に見落とし

✎ 1〜 ✎ 1499 ✎ 1500 ✎ 1501 ✎ 1502
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その後、ミスに気付いたGFは自主的にBISに報告。調査に協力し速やかに是正措置を講じたため、罰金は大幅に減額された。

BISは盛合晶微半導体を2020年末にエンティティーリストに追加した。写真は中国江蘇省の盛合晶微半導体の本社工場(同社ウェブサイトより)

「アメリカ企業が中国の関係先に半導体の(中間製品を含めた)材料を送る際には、細心の注意を払ってもらいたい。今回のように、半導体材料が送られるべきでないところに送られてしまった場合には、企業は自主的に報告して是正措置を取り、われわれに協力してほしい」

BISの輸出執行担当次官補を務めるマシュー・S・アクセルロッド氏は、声明の中でそう強調した。

SMICの関連企業

盛合晶微半導体のウェブサイトの情報によれば、同社は2014年8月に創業し、江蘇省江陰市のハイテク産業開発区に本社工場を構える。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

同社は12インチウェハーに対応した(切断前のチップに配線用の突起状電極を形成する)バンプ加工、チップのパッケージ封入、最終テストなどの設備を持ち、一連の後工程を顧客から請け負っている。

BISは、盛合晶微半導体を中国のファウンドリー最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)の関連企業と見なしている。そして2020年12月にSMICおよび関連会社をエンティティーリストに追加した際、盛合晶微半導体もその中に含めていた。

(財新記者:劉沛林)
※原文の配信は11月4日

財新 Biz&Tech

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ザイシン ビズアンドテック

中国の独立系メディア「財新」は専門記者が独自に取材した経済、産業やテクノロジーに関するリポートを毎日配信している。そのなかから、日本のビジネスパーソンが読むべき記事を厳選。中国ビジネスの最前線、イノベーションの最先端を日本語でお届けする。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事