開票わずか数時間で明暗「トランプ優勢」のまさか 歓喜のトランプ陣営と通夜状態のハリス陣営
最初の兆候は郊外に現れた。
まだ午後9時前だったが、主要激戦州の有権者はまだ投票所にいた。ペンシルベニア州ベツレヘムの投票所では、カマラ・ハリス副大統領の支持者で埋め尽くされ、マーチングバンドが有権者を喜ばせていた。
しかし、ハリスがドナルド・トランプ前大統領に対する勝利を後押しすることを原動力として裕福で高学歴の郊外にあるージニア州ラウドン郡の初動は民主党に警告を発するものだった。ハリスはそこで十分なリードを得ていなかったのだ。
集計から数時間後にはトランプに勢い
数週間前から、アメリカ国民は大統領選は大接戦であり、トランプとハリスはすべての激戦州で拮抗していること、そして勝者が明確になり、勝利宣言されるには数日かかるかもしれいないと聞かされていた。
しかし、投票が締め切られ、集計が開始された数時間後には、勢いはトランプの方向へと着実に変化し始め、国民は、この国が再びトランプ政権下になるかもしれないという事実を受け入れるか、それを祝うかのどちらかを選ぶことになった。
トランプは4年前、新型コロナウィルスのパンデミックの渦中で再選を目指したが、有権者が選んだのはジョー・バイデンだった。その結果を覆そうとするトランプの努力が2021年1月6日の国会議事堂襲撃となったのち、自党の指導者たちは一時的に彼を敵視した。