開票わずか数時間で明暗「トランプ優勢」のまさか 歓喜のトランプ陣営と通夜状態のハリス陣営
しかし、夜が更けるにつれて、民主党は、自分たちがすでに打ち負かした、そして4度起訴され、1度は有罪判決を受けた前大統領が戻ってくる可能性に直面した。
民主党は数カ月前から、前大統領は民主主義を脅かす 「ファシスト 」のような政治を行うと警告していた。「ロー対ウェイド判決」を覆した最高裁判事のうち3人を任命した人物との選挙戦を、女性の自由をめぐる根本的な戦いとして位置づけていたのだ。
しかし、それは功を奏さなかったようだ。
アリゾナ州フェニックスでは、民主党のエミリオ・アビラ・ソリス(24)が、バーで選挙結果を見ようとした夜が、人々が 「髪を引っ張る 」夜になったと語った。ウィスコンシン州マディソンでは、19歳のジャスミン・ショーツが、「犯罪者と過激派」が2期目を目前にしていることに疑問を抱いた。
そしてネブラスカ州オマハでは、アレシア・モンゴメリー(68)とカレン・ライト・フレイジャー(65)が、ネブラスカ民主党のパーティーでポテトチップスとジャーキーをつまみながら、どこですべてがうまくいかなくなったのだろうとストレスを感じていた。「指導的な役割を担う女性を見るのを我慢できない男性がたくさんいる」とフレイジャーは語った。
「アメリカの最良の時代は終わった」
一部の民主党議員にとっては、より大きな恐怖が忍び寄り始めた。オマハに住む別の民主党議員は、「自由のない」トランプが2期目に何をするのかと考え、泣き出した。
「大帝国は栄え、そして滅びる」と、その女性は自ら名乗って次の大統領になるかもしれない人物に反対する発言をしたことで標的にされることをおそれて、匿名を求めた。「もし彼が再び勝利したら、アメリカの最良の時代は終わったと思う」。
午前2時30分現在、集計はまだ続いている。AP通信の発表では、レースはまだ決着していない。しかし、トランプはパームビーチのステージに登場し、とにかく勝利を宣言した。
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