「フロンクス」対「WR-V」インド生産SUV徹底比較 手頃な価格設定と扱いやすいサイズ感が魅力的

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フロンクスのリアビュー
フロンクスのリアビュー(写真:スズキ)

このように、価格が近いわりに、装備が充実しているフロンクス。ただし、フロンクスの場合、選択する仕様やボディカラーによっては、280万円を超える価格になるので注意したい。フロンクスの設定カラーは、モノトーン仕様車4色、ルーフがブラックとなる2トーンルーフ仕様車5色の全9色だ。

なかでも、モノトーンのアークティックホワイトパール塗装車は、税込み価格が3万3000円増し、2トーンルーフ仕様車は税込み5万5000円のアップとなる。さらにアークティックホワイトパールのボディ色で、ルーフ部がブラックとなる2トーンルーフ仕様車では、税込み価格8万8000円のアップとなる。そのため、例えば、アークティックホワイトパールの2トーンルーフ仕様車を選ぶと、税込み価格は2WD車で「254万1000円+8万8000円=262万9000円」、4WD車では「273万9000円+8万8000円=282万7000円」となるのだ。

一方、WR-Vのボディカラーはモノトーンのみの全5色を設定。こちらもイルミナスレッド・メタリックなど一部のカラーは価格増となるが、税込み価格は3万8500円のアップにとどめている。例えば、最上級グレードZ+の特別カラーを選んでも、税込み価格は「248万9300円+3万8500円=252万7800円」。装備などを抑えているぶん、最上級グレードでも比較的手頃な価格で買えることに魅力を感じる人は多いだろう。

装備と価格、どちらを優先するか

WR-Vのリアビュー
WR-Vのリアビュー(写真:本田技研工業)

WR-Vの装備は、フロンクスと比べると充実度こそ劣るが、必要十分であることは確かだ。そのぶん、安く手に入るなら納得できるし、満足感も高い。例えば、子育て世代など、比較的クルマにお金をかけにくい若いユーザー層にはありがたいポイントだろう。

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一方、フロンクスは、子どもが独立したシニア層など、よりクルマにお金をかけられ、充実の装備を求めるユーザー向きではないだろうか。また、フロンクスの場合、先述のとおり、6速ATとパドルシフトを駆使したスポーティな走りも魅力だ。若い頃にスポーツカーを乗りまわしていたような、昔からのクルマ好きなどからも支持を受けそうだ。

いずれにしろ、2024年に登場したインド生産の新型2モデルが、熾烈なシェア争いを展開するコンパクトSUV市場で、今後どのようなインパクトを与えるのかが興味深い。

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平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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