年収5000万円夫婦の家族ビジネスの秘密 「妻×夫の得意分野」で稼げる家族になれる!
すると、過去の話を聞き出すのは自然にできますし、当時の記憶が蘇り、「そういえば昔、こういうことをしたよなあ」「そうそう、こんなことにハマっていたんだっけ!」と思い出しやすくなるでしょう。
そしてあなたは、その中から冷静に妻(配偶者)の能力を評価し、長所を見つけてあげる必要があります。たとえば「昔は毎日、日記をつけていた」という話があれば、シンプルに「文章力がある」「書くことが好きなのだろう」「コツコツと継続する才能がある」と想定できますよね。
コンプレックスもヒントになる
さらに、お互いが持っている「コンプレックス」「自分がお金を払ってでも知りたいこと・やりたいこと」も出し合ってみましょう。なぜなら、これらも貴重なビジネスのネタだからです。
そもそも自分が困っていることや悩んでいることなら、当然、興味関心が強いはずですし、自分自身が顧客の気持ちを理解していると言えます。また、自分が困っているなら他にも困っている人は多いはず。そしてお金を払ってでも解決したいでしょう。
その中から、自分も興味を持てるもの、あるいは役割分担して支援できるものを選別していく。つまり妻の得意領域を夫がサポートする、夫の得意領域を妻がサポートする、という選び方です。
ちなみに前回記事で書いたとおり、僕にとっては声が「コンプレックス」であり、「お金を払ってでも解決したいこと」でした。そして同時に妻の学生時代の専攻が声楽だったので「得意なこと」でもあります。こんなふうに、お互いの興味関心がうまく組み合わさって生まれた事業になっています。
ファミリービジネスで最も理想的なのは、夫婦が共通して持っている問題意識を事業化することです。
わかりやすい例として、たとえば夫婦ともにお酒が好きだったら、利き酒会やワインセミナーを主催する、というものが挙げられます。これなら夫婦で楽しみながらできますよね。
あるいは、子どもがアトピーで苦しんだ経験があれば、夫婦で協力しながらいろいろ対策を講じてきたはずです。すると、アトピーに関する知識は一般の人よりも多いですし、経験者だけにアトピーの子を持つ親の気持ちもわかる。そこでたとえば、自然食品を集めた通販サイトの運営や、アトピーの子を持つ親のコミュニティを作る、無農薬野菜を育てる会を主催する、などといった事業化の方向性が考えられます。
これもわが家の例で挙げると、現在、英語教育に関する事業の立ち上げ準備をしています。なぜなら、2人とも英語コンプレックスを持っており、語学の習得に興味関心があるからです。つまり、2人が同じ方向を向くことができる、夫婦で興味関心が持てる分野を探すということです。