株式市場が波乱に見舞われる中、個別銘柄の株価も激しく乱高下している。今回注目するベータ値は、個別銘柄がTOPIXなど全体相場の動きにどの程度連動するか、その傾向を示す指標だ。
TOPIXが一定期間に1%上昇した際、あるA銘柄が2%上昇するとA銘柄のベータ値は「2」、0.5%の上昇にとどまれば「0.5」となる。ベータ値がマイナスの場合もある。TOPIXが1%上昇した際に1%下落すれば「マイナス1」だ。
株価は、業績や買収・新製品の発表など複合的な要因で動くため、つねにベータ値どおりの値動きになるというわけではない。市場に連動しないその銘柄固有の値動き部分はアルファ値と呼ばれる。一方で、個別銘柄は全体相場の影響を少なからず受けることから、ベータ値を見れば大まかな値動きの傾向をとらえることはできる。
時価総額3000億円以上の銘柄をベータ値が高い順にランキングすると、どのような顔ぶれが表れるのか。8月末までの過去5年間の値動きを基に算出した。
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