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ハロウィンの日の投資は「儲かりやすい」の真相 クリスマスに次ぐ経済規模となったハロウィン

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  • 吉野 貴晶 マネックス証券チーフ・マーケット・アナリスト 兼 マネックス・ユニバーシティ 投資工学研究学長
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次の図でハロウィン月となる毎年10月の「コスプレ」のワード検索数の推移を観察してみました。Googleトレンドでは検索数がそのまま示されるものではなく、過去に検索数が最も多かった月を100として、0から100までの値に変換されています。図の青線グラフではGoogleトレンドのコスプレ検索数を前年の10月と比べた差で見ています。

ですので、青線がプラスの領域にあれば前年と比べてコスプレ検索数が増えたことを意味します。一方、棒グラフはハロウィン投資における日経平均株価の騰落率です。分析期間はハロウィンが特に盛り上がりを見せるようになった足元までの過去10年間としました。

おおむね青線のコスプレのワード検索の前年差と、棒グラフは連動しています。「ハロウィンが盛り上がる年のハロウィン投資は効果が高い」という株価のジンクスが言えそうです。

ハロウィンの盛り上がりは今年もあるのか?

ただ、気になる点が2023年(上図の〇印)です。ワード検索の線グラフが大きく下がったにもかかわらず、棒グラフは大きく上昇して(24%)、この年のハロウィン投資が成功しました。なぜ、2023年にコスプレのワード検索が減ったのでしょうか。

ハロウィンになると毎年、渋谷駅周辺にコスプレした人が多く集まるニュース映像がマスコミからも流れます。路上にゴミが捨てられたり、飲酒した人たちが近くの店のシャッターを壊すなどの被害も相次いだようです。集団で集まることの危険も指摘されました、そこで昨年は渋谷区が「駅周辺に来ないで」と異例の呼びかけを行いました。その影響もあってか去年の渋谷のハロウィンの人出は減少しました。こうした情勢もあってか、昨年のコスプレのワード検索が減ったと見られます。

しかし、足元では行政が支援して、雑踏リスクのコントロールを目指したなかでのハロウィンイベントが注目されています。池袋駅周辺では豊島区が共催する池ハロ(池袋ハロウィンコスプレフェス)が行われて、アニメやゲームのコスプレをした人たちなどが集まりました(今年は10月27日までの3日間開催)。

今年(2024年)の10月は、月末にならないと、コスプレのワード検索はわかりませんが、例年から9月の検索数の1.45倍程度が10月の検索数と予想されます。これをつかって2024年のコスプレワード検索数を入れると上図の青線は大きく反発しています。池ハロの盛り上がり状況からも、年末、さらに来年度入りまでの消費拡大が期待されます。今年のハロウィン投資は成功するでしょうか。

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