「母が青少年科学センターの仕事をしていて、小学生の頃、よくそこに遊びに行ってたんです。そこで科学に興味を持ったのが最初ですね。気象コーナーとかで学んで。それで天気が好きになりました!」
生まれは京都府。京都市青少年科学センターに通ううちに科学を好きになり、なかでも、竜巻の発生メカニズムや気温や風速の測定など、気象コーナーの天候に興味を惹かれた。
何度も通っているうちに椿野はみるみる科学大好き少女、今でいう「リケジョ」(理系女子)となっていった。
夏休みの自由研究は、もちろん毎日の天候観測。毎日の観測で小学生ながら「あること」に気がついた。それは寒暖差が大きいということ。
「京都は盆地なので寒暖差がすごいんです。小学生の頃、毎日気温を測っているうちに『同じ場所でもどうしてこんなに1日の中で気温が違うんだろう? 面白いな』って思ったんです。その頃からですかね、漠然とですが『天気の研究をしていきたいな』と考えたのは」
高校生で「気象予報士になろう」と決意
そう。彼女が最初に考えていたのは研究することだった。
小中学校の頃は漠然とではあるが、天気の研究をしたり、理科の先生にもなりたいとも思った。そして高校1年生の頃、「気象予報士になりたい」と強く思うようになった。
「高校1年生の頃に文理選択があって、その頃には気象予報士になろうって決めました。テレビでお天気キャスターの方を見て、『私もなろう』って憧れましたね」
天気好きの少女は、高校を境に本格的に気象予報士になろうと決意した。
だが運命とは面白いもので、彼女は気象予報士となる前にアイドルになっていた。
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